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木綿 (ゆう)[ゆう]
木綿(ゆう)とは、楮(こうぞ)の木の皮を剥いで蒸した後に、水にさらして白色にした繊維である。玉串や大麻の麻苧を木綿(ゆう)と呼ぶ。 == 利用 == 古代、日本に木綿(もめん)が伝わらなかった時代には、麻を主としつつも、様々な植物が糸・布の原料として利用された。楮もその一つで、そこからとった「ゆう」(旧仮名遣いで「ゆふ」)が「木綿」と書かれた〔永原慶二『新・木綿以前のこと』12頁。〕。これを織って作った布は太布(たふ)、栲(たえ/たく)、栲布(たくぬの)などと呼ばれる。ただし、太布は藤蔓(ふじつる)からとった布も含む〔永原慶二『新・木綿以前のこと』13頁。〕。また、木綿(ゆう)から作られた造花を「木綿花(ゆうはな)」と言う。 神道においては木綿(ゆう)を神事に用いる。幣帛として神に捧げるほか、紙垂にして榊に付けた木綿垂(ゆうしで)、冠に懸けた木綿鬘(ゆうかずら)、袖をかかげる襷に使用した木綿襷(ゆうだすき)と、日常用の素材としては廃れた今でも神事では使われることがある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「木綿 (ゆう)」の詳細全文を読む
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